記事一覧

2022/02/28

味わう

【Chall-Out】第9回「~O-CHAでチルする?~ おうちでChall Out」~お茶屋戦隊茶レンジャー~

*Chall Out(チャル アウト)とは、「Chill Out(=のんびりと時間を過ごす、楽しむ様子、若者英語)」と「Cha(=お茶)」を掛け合わせた造語です。 

 静岡市葵区鷹匠でNO'AGE concentrē(ノンエイジ コンセントレ)を経営する井谷匡伯(いたに まさみち)氏が県内の若手茶生産者に直接会って、彼ら自慢のお茶を季節に合うカクテルとモクテル(ノンアルコールカクテル)にアレンジし、月1回皆様にお届けします。第9回は「お茶屋戦隊茶レンジャー」のほうじ茶です。そのうちの一人である山田製茶様(富士市) にインタビューしました。

 「お茶屋戦隊茶レンジャー」 とは、富士市内で茶農家を営む7人により構成され、市内の小学校を中心にお茶の魅力を伝える活動を行っているグループです。

生産者の山田さんにインタビュー

             生産者の山田典彦さん↑

Q1:ほうじ茶を栽培することになった経緯を教えてください。
A1: お茶屋戦隊茶レンジャーで小学生対象にお茶の淹れ方教室を続けている中で、煎茶はお湯の温度や淹れ方で味が変わるので、誰でも簡単に美味しく飲めるお茶は、何かな?となり、ほうじ茶になりました。ほうじ茶は熱湯で淹れて飲むだけなので味も香りも変わらないので決めました。
しかし、ほうじ茶安価なお茶のイメージがあるので、それを覆す商品を作ろうとなり、一番は香りにこだわり一番茶の良い棒を厳選して、遠赤外線火入れ機も購入してこだわりの焙煎でほうじ茶を作っています。

Q2:茶業経営するにあたり大切にしていることを教えてください。
A2: お客様あっての商売なので、お客様が笑顔になるようなお茶造りを、栽培・製造に心がけています。

Q3:ほうじ茶を今後どのように進化・展開させたいか教えてください。
A3: 富士市がほうじの香まちになるように、色々な業種とアイディアを出し合って盛り上げていきたいと思います。あと自分たちが作っている凛茶を富士山のようにてっぺん目指して、世界に羽ばたける商品にしたいです。

Q4:ほうじ茶のオススメの飲み方を教えてください。
A4: 熱湯で1分 。水出しで6時間から8時間じっくり抽出して。

【カクテル】ノブレス・オブリュージュ

【材料】
ほうじ茶ラム※・・・30mL
スイートヴェルモット(アンティカ・フォーミュラー)・・・20ml
カンパリ・・・20ml
☆飾り☆
バニラのさや・・・1/2本
オレンジの皮・・・1枚
ブラックペッパー・・・少量

※「ほうじ茶ラム」の作り方
材料:
凛茶(茶レンジャーで販売)・・・20g
ダークラム・・・200mL
カカオニブ(潰す)・・・10g
メイプルシロップ・・・30mL
作り方:
ダークラムとメイプルシロップを混ぜ合わせ、凛茶とカカオニブを容器に入れて1~2時間漬け込む。漬け込んだ後に、茶こしで漉して清潔なビンに入れて常温で保存する。   

【作り方】
①飾り以外の材料を清潔なビンに入れて、常温で2~3日寝かせる。
②熟成させたカクテルを氷を入れたロックグラスに注ぐ。
③オレンジの皮を絞りかけて、バニラのさやをグラスに入れる。
④最後に上からブラックペッパーを振りかける。

【井谷氏コメント】
  富士の山の麓で栽培されている茶葉を使用したほうじ茶「凛茶」。富士市で農家を営んでいる山田製茶さんをはじめとした、若き茶農家さん達が集まり富士市をほうじ茶の町として様々な活動をされている。お話を伺わせていただいた山田さんは、とてもフランクでいて情熱を持ってこれからのお茶の未来を考えていらっしゃる方でした。
 山田さんは仲間たちと共に、同市の小学校でお茶の入れ方やほうじ茶の美味しさを教えに順に回っていらっしゃるそうです。子供達にもお茶を身近に感じてもらいたいと話されていました。そんな姿が「ノブレス・オブリージュ」という言葉が頭の中に浮かびました。意味は、高貴な方々がボランティアや寄付などの活動をするという意味となります。

〜高貴なる義務、お茶農家として産まれた義務を果たすための活動〜
 お茶と向き合う忙しい中でも、時間を割いてお茶の魅力を子供達に伝える活動は、とても大変かと思います。しかし、山田さん達は、とてもやりがいを感じていらっしゃるように伺えました。
ほうじ茶のふくよかな香り、カンパリからくる甘さと苦味、バニラからくる甘い香りとオレンジの華やかさ、ブラックペッパーは味わいをしめる役割を持っております。
 山田さんの中に見える優しさと、明るさと自分に課せられた使命と向き合う姿を、カクテルで表現させていただきました。
富士市の子供達にとって、ほうじ茶が私たちの街の代名詞だと大きくなっても語れるように、これからも活動をしていってください。

【モクテル】TAKEN OVER

凛茶(茶レンジャーで販売)・・・ティーバッグ1袋
牛乳・・・300mL
メイプルシロップ・・・20~40mL
いちご・・・1~2個(なければ苺ジャムで可)
バニラのさや・・・なくても可

【作り方】
[ホットの場合]
① 牛乳を(沸騰直前まで)温めて、ティーバッグを1袋入れて3分ほど抽出
②①にメイプルシロップとヘタを取った苺を入れてミキサーにかける
③マグカップに注いで、バニラのさやを浮かべる

[コールド]の場合
①牛乳にティーバッグを1袋入れて、冷蔵庫で一晩寝かせて抽出する
②①にメイプルシロップとヘタを取った苺を入れてミキサーにかける
③氷を入れたグラスに注いで、バニラのさやを浮かべる

【井谷氏コメント】
  山田製茶さん達が、活動をされている子供達が大きくなって自分の子供達にも飲ませてあげたいと思ってもらえるようなモクテルを考えさせていただきました。富士の山は酪農も盛んであることから、ミルクをふんだんに使わせていただきました。
 いわゆる「いちごみるく」のほうじ茶バージョンでもありますが、香ばしいほうじ茶の香りといちごのフルーティーさが絶妙にマッチした味わいとなっております。 甘さやいちごの味わいは、お好みで調整をかけることができますのでお子さんと一緒にお楽しみいただけたらと思います。

NO'AGE concentrēの井谷氏とは

 今回のキーマンとなる井谷氏をご紹介します。井谷氏は静岡市葵区鷹匠にて「NO'AGE concentrē(ノンエイジ コンセントレ)」を経営しています。こちらでは、通常のお酒以外に、お茶を使用したカクテルを提供しているのが特徴的です。カクテルに使うために県内有数の茶農家の茶葉を5種類以上常備しているなど、県内茶農家とも交流のあるお茶カクテルの第一人者です。
 前身である「BAR NO'AGE」で行われたお茶のカクテル試飲会に事務局職員が参加したことをきっかけに、今回の企画が生まれました。

【店舗情報】
住    所:静岡市葵区鷹匠2-5-12 1階
電 話 番 号 :054-253-6615
営 業 時 間 :詳細は店舗までお問合せください
定 休 日 :月曜・第3日曜日(祝前日の場合は営業)
ア ク セ ス :JR静岡駅より徒歩10分
ホームページ:www.barnoage.com 

今回使用した茶葉とお問合せ先

使 用 茶 葉 :凛茶(55g) 1,296円
店 舗 名 :①お茶屋戦隊 茶レンジャー
       ②茶香房 山田製茶
所 在 地 :①〒419-0202 静岡県富士市久沢1604-1
       ②〒417-0826 静岡県富士市中里129
連 絡 先 :①TEL:080-5137-6924
       ②TEL:0545-34-1612
購 入 方 法 :凛茶は「お茶屋戦隊 茶レンジャー」ホームページより注文可能
ホームページ:①https://ochayasentai.thebase.in/
       ②https://charao.theshop.jp/  

SNSで記事をシェアする

Back to top